SSブログ

読書の日々 (キャロル・オフ 『チョコレートの真実』) [読書]

 昨日は三連休の最終日。朝からセルリアンブルーの快晴で、久々のテルテル坊主は作り方を間違えてしまったようだ。じゃぁ出かけるのか、と言えば昨日は夕方まで一日競馬三昧で、家にいようがいまいが土日にすることは一緒である。
 今日の収穫は一日やって勝ったり負けたりで、大きいのはこれだけだ。
京都記念2011.jpg
昨日の大やけどがひどくて、最終Rを終わってちょっと勝った程度で残念である。
 夕食前に地元のショッピングモールに買い物に行くと、あちこちから耳にしたことのあるメロディーが流れてきた。あ、「バレンタイン・キッス」は国生さゆりの声ではないのかと思っていたが、あとでネットで調べたらAKB48のカヴァーソングだったみたい。いずれにせよ秋元康なんだから誰が歌おうと関係はない。で、試しに某有名ショコラブランドのショップの側に行くと、女性の山々が48人はいたようであり(笑)、あーそうか、明日はバレンタインデーなんだなぁと実感した次第。このイベントはお菓子業界の陰謀であり、また21世紀の日本で行われる最大の物々交換イベント。どのみち来月にはホワイトデーとか言う返却イベントが待っているわけで、ショコラをもらえない僻みだろとか言われても、俺は別にいいよという感じである。
 というのも、最近「チョコレートの真実」という、とても苦い本を読んだからである。この本が伝える事実は、結局ショコラの原料のカカオ豆は、原産国である中南米のマヤ・アステカ文明の頃から金と変わらない価値を持ち、奴隷が生産して上流階級の人間が食べるという搾取の歴史を連綿と続けてきたのである。
 大体食い物は地産地消が原則であり、お取り寄せをするコストが高ければ高いほど俺達が買うときにはべらぼうな金額に跳ね上がりセレブしか味わえない食品になる。カカオ豆を原料とするショコラはコートジボワール、インドネシア、ガーナ、ナイジェリア、カメルーンで世界の生産の9割を占めるそうで、要はカカオの生育にはあるレベル以上の温暖な気候が必要ということらしい。
 で、アフリカとアジアの一部でしか生産されていないカカオ豆で作られるショコラが何故安く食えるのかといえば、植民地時代のかつての宗主国とショコラ企業、産地の汚れた蜜月が長く続いた結果である。カカオ豆の末端の生産者は幼い少年が多く、彼らがショコラを食べることは無い。そして、その労働環境の劣悪さとはかけ離れた、あまりに安い賃金を考えると本当に悲惨だ。そもそもカカオ豆も先物取引の対象なので、単純な農作物とはわけが違うのである。
 じゃぁ、ショコラを食べたい人はどうすりゃいいのか?と言われると、1つにはフェアトレードと言う、カカオ農家にある程度ましな利益を分配するような仕組みがあるみたいだ。このような試みから、ショコラの未来も苦いものだけでは無いということを知って少し安心した次第である。

チョコレートの真実 [DIPシリーズ]

チョコレートの真実 [DIPシリーズ]

  • 作者: キャロル・オフ
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 2

倉田和人

どうした、いったい(笑)。
うらやましいけど、空恐ろしくもあるぞ。
このまま2000万馬券へGO!だぜ。
by 倉田和人 (2011-02-14 19:57) 

TACO

倉田さん、こんばんは。

京都記念はトゥザグローリーの単は確実だと思ったので、思い切って点数少なめで勝負したら上手く嵌りました。

リズムというか、自分の得意な当て方を掴んできた気がします。

by TACO (2011-02-14 20:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。