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思い出のアルバム#12( 『上原ひろみ BRAIN』) [音楽]

 2月15日にグラミー賞の発表があり、日本人による受賞が4部門あったそうである。
毎年アメリカの音楽業界がアメリカのミュージシャンを選ぶ身内の賞だと思っていたのだが、その中でもContemporary Jazz AlbumでThe Stanley Clarke Bandが受賞し、ゲストメンバーの上原ひろみが注目されているのはファンとしても嬉しい限りである。
 Jazzの本場のアメリカでChick CoreaやStanley Clarkのような大物と共演しているあたりが彼女の凄さ。例えて言うなら自動車の本場アメリカで自動車業界を牛耳るTOYOTAみたいなものかもしれない。
 2003年デビューなので結構アルバムは出しているのだが、俺が好きなのが"BRAIN"アルバムだ。これがどういうアルバムなのか、と改めて考えると中々言葉にならない(笑)。
1曲目の"KUNG-FU WORLD CHAMPION"は打ち込みの音とベース音が延々と続く中、たまにピアノが絡んでくるという変な曲でファミコンの「スパルタンX」のBGMみたいで、4曲目の"BRAIN"はJazzというよりはKing Crimsonみたいなプログレッシブロックのバラードっぽいし、かと思うと5曲目の"DESERT ON THE MOON"はピアノとドラムの掛け合いがエキサティングなインプロビゼーション。偏見を承知で言えば、人脈が上原ひろみとJazzという音楽のジャンルを結びつけていると言ってもよく、Jazzマニアはこういうアルバムはお気に召さないかも。
 結局Jazzって何なの?と言われると俺もわかりません(笑)。Modern JazzもSwing JazzもJazz。Jazz Vocalまで含めるとこれらの音楽スタイルの違いを包含するのがJazzであり、強いて共通するのは思想的に「自由」な音楽であるということかもしれない。そういう意味では、上原ひろみの"Brain"は最高に自由でかっこいアルバムである。

ブレイン

ブレイン

  • アーティスト: 上原ひろみ,トニー・グレイ,アンソニー・ジャクソン,マーティン・ヴァリホラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: CD



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