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思い出のアルバム#9(仲間由紀恵 『遠い日のメロディー』) [音楽]

 「天は二物を与えず」という言葉があるが、長所・短所もあるのが人間だ、ということが原義だろう。様々な分野に手を出してもどっちつかずになってしまう人も中にはいるのだろうから、得意なことに絞ってそれを磨きに磨け、というような教えに受け取ることも出来るのではないかと思う。
 で、仲間由紀恵といえば、いまではスター女優として名高いが、歌手としてアルバムを出していたこともあることを知っているだろうか。そういえばauの着うたで曲を出してたとか、高橋克典とのデュエット曲かと覚えているかもしれないが、もっと前、1990年代の後半に仲間が多分10代の頃に出したのが、この『遠い日のメロディー』というアルバムである。
 90年代の後半と言えば小室ファミリーが日本のJ-POPで凄まじいほどの隆盛を誇っていた頃。で、楽曲の一部は久保こーじが提供していたりして、当時日本で流行っていた小室系、つまりユーロビートやダンスミュージックの影響が色濃いアルバムなのだが、如何せん仲間由紀恵の歌が良くない感じ。はっきり言うと歌唱力がない。また、声が細いせいか、そこそこいい曲もうまく歌いきれていないように聞こえる。10曲目の「トゥルーラブストーリー」なんかは微妙に音程を外しているように聞こえてなんだかなぁという感じである。
 多分アルバムは大したセールスを記録してはいないと思う。この失敗に懲りたのかどうか、顔面力を生かした女優業の方に注力して『TRICK』『ごくせん』なんかのシリーズドラマで人気が爆発し、現在にいたる。もし歌がそこそこ巧かったりしたら、どんな芸能人になっていたのかなぁと思うと、結構中途半端な歌手になってたかもしれず、女優としては鳴かず飛ばずだったかもしれない。
 仲間由紀恵ももう30才を過ぎたそうである。時間が過ぎ去るのは本当に早い、という実感しか俺にはないが、来年1月からフジテレビで放映される『美しい隣人』というドラマに仲間由紀恵は出演するようである。今回の役どころは「悪女」のようだ。その美しさのせいか、『東京湾景』のような純愛ドラマだとイマイチな感じだが、謎めいた魔性の女という、女優としての新境地に少し期待してみたい気がする。


遠い日のメロディー

遠い日のメロディー

  • アーティスト: 白峰美津子,前田たかひろ,新井明子,藤木和人,松井五郎,沢村淳子,京田誠一,久保こーじ,田代隆廣,羽毛田丈史
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: CD



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