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ドラマ・チック・レイン No.6 『TV朝日 相棒 Season9』 [テレビ批評]

 というわけで、ブログ300回突破が今年の目標の一つになったわけだが、よく計算してみると一日に一回以上は記事を書かないと到達しないことに今さらながら気づいて、少し茫然としている(笑)。文章を書くのは苦にならないが、ネタを探して下書きし、推敲してからブログにアップと考えると結構大変な作業で、いきなりギブアップすべきかどうか、ちょっと悩んだ。まぁ、他に手立ては考えているので、まずは継続、これが重要なんだと自分に言い聞かせてみる。
 で、『相棒』の第4回放送を見た。たぶん「警察官の正義」をテーマとして、時効間際で犯人と思しき男に出会した刑事が、私憤から思わず殺人を犯してしまうという内容。ちょっとこの辺りがちゃんと視ていなかったのでドラマの筋が曖昧で間違っているかもしれないが、世相を象徴した、いかにも朝日らしいフィルターと言っていいだろう。まぁ、正義とか倫理とか規範みたいなものが大きく揺らいでる時代への問題意識としては大きくはハズシていないと俺は思う。
 主役はご存知、水谷豊と及川光博。9シーズンも放送していると安心して見ていられるというか、サスペンスドラマの面白さのツボを心得ていて流石はTV朝日という印象だ。水谷豊と言えば、俺より上の世代だと『熱中時代』がリアルタイムだろうが、俺に取っては火サスの「浅見光彦シリーズ」「地方記者・立花陽介シリーズ」なんかが思い出深いが、杉下右京のイメージも難なくこなしている感じ。で、立花陽介の奥さんの配役は森口瑶子で、かわいい奥さんがいれば地方を転勤し続けるのも悪くないなぁと当時妄想していたものだ。
 昔、TV朝日には、石原プロの全面バックアップで作成した『ゴリラ』なんていう大失敗刑事ドラマがあった。ひとことで言うとキャスティングが中途半端で、渡哲也、舘ひろし、神田正輝と仲村トオルを擁した時点でもう滅茶苦茶。『西部警察』と『あぶない刑事』のイメージを使おうと思ったのだろうが、『あぶない刑事』ファンの俺からすれば、「なんで柴田恭兵がいないんだ?」という憤りがあり、初回放送だけ見て後は全く見なかった気がする。当然視聴率も大失敗だったと記憶しているが、いまWikipediaとかで見ると浅野温子も出ていたようで、正直何をしたかったのかはやっぱりよくわからないな。
 で、いまでこそサスペンスドラマはTV朝日のお家芸みたいになったが、この『ゴリラ』の失敗を糧にそこから地道にコツコツと頑張り、『京都迷宮案内』『科捜研の女』『おみやさん』、そして『相棒』など、何シーズンも続けている名作を多く抱えるまでになったのではないかと思う。どれもサスペンスドラマではあるが、味わい深く、長く見続けていても飽きない仕上がりになっている。というわけで、継続力が最後に成功をおさめるといういい例が、この『相棒』なんだなぁとつくづく実感した次第である。
タグ:相棒 水谷豊
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