読書の日々 (村上春樹『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 』) [読書]
10月8日にノーベル文学賞の発表があった。毎年、この時期には「村上春樹、受賞なるか」と日本のメディアが喧しいのだが、それを意識したのかどうか村上春樹のインタビュー集が発売されたので、家の近所の丸善で即買って読むことに。
日本のインタビューですらあまり数が多くないという中で、日本・アメリカ・中国・台湾・フランス・ロシア・ドイツと7ヶ国。しかも1997年~2009年と、様々な時代・異なる国を跨ぎ、読者は春樹の作品が「総合小説」へと方向を徐々に変えていく過程を確認し、夏目漱石、ドストエフスキー、チャンドラー、ティム・オブライエン、ジョン・アーヴィングなど春樹が影響を受けた作家たちをカタログとすることができる。中でも、アメリカのジョン・レイのインタビューは、春樹の作品に頻りに現れる、オブセッションと探偵としての主人公という用語を引き出していて俺は秀逸だと思う。
さて、今年はラドブロークスというブックメーカーのオッズでも終始3番人気ぐらいをキープしていたが、結果、ペルーの作家、マリオ・バルガス・リョサ氏が受賞することに。まぁ、スウェーデンアカデミーが選考する賞だから、アジア圏の作家は話題作が英訳されないと受賞候補すらまず難しいのだろう。とすれば、1Q84の英訳が出る来年か、まだ見ぬ「BOOK4」が英訳されるであろう、4年後くらいがノーベル文学賞の大本命なのだろうか。
日本のインタビューですらあまり数が多くないという中で、日本・アメリカ・中国・台湾・フランス・ロシア・ドイツと7ヶ国。しかも1997年~2009年と、様々な時代・異なる国を跨ぎ、読者は春樹の作品が「総合小説」へと方向を徐々に変えていく過程を確認し、夏目漱石、ドストエフスキー、チャンドラー、ティム・オブライエン、ジョン・アーヴィングなど春樹が影響を受けた作家たちをカタログとすることができる。中でも、アメリカのジョン・レイのインタビューは、春樹の作品に頻りに現れる、オブセッションと探偵としての主人公という用語を引き出していて俺は秀逸だと思う。
さて、今年はラドブロークスというブックメーカーのオッズでも終始3番人気ぐらいをキープしていたが、結果、ペルーの作家、マリオ・バルガス・リョサ氏が受賞することに。まぁ、スウェーデンアカデミーが選考する賞だから、アジア圏の作家は話題作が英訳されないと受賞候補すらまず難しいのだろう。とすれば、1Q84の英訳が出る来年か、まだ見ぬ「BOOK4」が英訳されるであろう、4年後くらいがノーベル文学賞の大本命なのだろうか。
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