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思い出のアルバム#6(Yngwie Malmsteen's Rising Force 『Archemy 』) [音楽]

 ちょっと前の話だが、歌手の鬼束ちひろ氏が知人の男に暴行されてケガを負ったらしい。
詳細はすべてネットの情報なので、当事者でもない俺にとっては想像の域を超えないが、やはり芸能人とは異能者。同じ時代・同じ社会に住んではいるものの、彼らは規格外の存在。芸術家の人間性と作品の芸術性というものは須らくリンクしないものであり、狂気と正気のギリギリを攻めてこそ素晴らしい作品が出来上がるものである、とつくづく感じたのである。
 そんな芸能人異能者論に気づいたのは、俺が高校生の時分。洋楽を聞き始めて最初に手にとったのがYngwie MalmsteenというHRギタリストの『Eclipse』というアルバムだった。
なんじゃぁ、こりゃあ、と思わずつぶやくほどの高速な速弾きと流麗なギターが奏でるメロディは超人の成せる業。凄い天才とは世の中にいるもんだと感心したところが、このインギー(ファンが呼ぶYngwieの愛称)、その超絶演奏技術とは裏腹に、とんでもない罵詈雑言や妄言・迷言を放つ、かなり知り合いになりたくないようなコマッタサンでもあった。詳しくは彼のまとめサイトを参照して、その人間のダメさかげんに苦笑してほしいものである。で、この後俺はHR/HMというかなり偏ったジャンルの音楽を聞くようになったのだが、そのおかげで女子にもてない10代をすごす破目になったのかもしれないと思うと、インギーに対しては感謝と嫌悪という感情を同時に抱いてしまうのである。
 インギーのアルバムでは『Trilogy』や『The Seventh Sign』も捨てがたいのだが、『Archemy』の吹っ飛んだ作風が俺は一番好きだ。のっけから4分を超えるインスト、速弾き・速弾き・速弾きとストレスを発散するかのようにギターを弾きまくる。ヴォーカルも『Trilogy』の頃のMark Boalsをバンドに戻したぐらいで、インギーのやる気が作品の完成度に上手く昇華されている傑作だろう。
年内に新作アルバムが出るらしいのだが、ヴォーカルがTim 'Ripper' Owensなんで買おうかは迷っている今日この頃である。

アルケミー

アルケミー

  • アーティスト: イングヴェイ・J・マルムスティーンズ・ライジング・フォース,イングヴェイ・J・マルムスティーンズ・ライジング・フォース
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1999/09/17
  • メディア: CD



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