キネマリオンNo.7 『スーパーナチュラル シーズン３』

　1月末に足首に負った怪我の所為で、2月に入ってから2日間しか出社をしていない。足首の痛みに苛まれる以外に不自由はないので、この少しの休みの間はDVD視聴を楽しんだ。
　暇をつぶすのにうってつけなのは、一話完結の連作TVドラマだろう。レンタルショップに行って色々と思案し、結局『スーパーナチュラル　シーズン3』を借りた。　悪魔に母親を殺された兄弟が、父親を探しつつ悪霊・悪魔退治をするという一話完結の連作オカルトアクションドラマ。内容はゴーストバスターズとエクソシストとゴッドサイダーを足して3で割ったようだが、色々と突っ込みどころ満載だ。
　まず、シーズン１～２までは兄のディーン・ウィンチェスターの日本語吹き替えは次長課長の井上氏がやっていた。
これがなかなかのもの。初めてその声を耳にするとかなりの違和感があり、続きを見聞き続けることで取り合えず慣れていくという(笑)、不思議なキャスティングである。アテレコの時に異議は出なかったのだろうか。それでいてシーズン３になると、兄弟役の声優が二人とも変わってしまうのだ。いまさら何なんだよ、折角慣れたのに…。
　で、次にストーリー。シーズン1で仇の悪魔を追い詰めたと思ったら、逆襲を食らってディーン兄貴に死亡フラグが立つ…。おいおい、大丈夫なのかよと思いきや、シーズン2ではウィンチェスターパパが悪魔召還。仇の悪魔にディーンを生き返らせていただく。そんなのありかよ！、と思いきや、シーズン２の終わりで弟のサミー君が…。もしや兄貴、また悪魔と契約したりしないよねと思ったら、案の定またまた悪魔を…。それでサミーは奇跡的に生き返り、ドラゴンボールを髣髴とさせる、ご都合主義に腰が抜けてしまう。
　最後に、物語の中心となる脇役が容赦なく死んでしまうところか。シーズン２では悪魔との契約でウィンチェスターパパ。シーズン３ではルビーという仲間の悪魔、そしてベラ・タルボットというトレジャー・ハンターが…。ベラはルパン3世の峰不二子のような役割になるのだろうと予想していたのだがあっさり死亡してしまった。結構可愛かったのになぁ。
そしてディーン兄貴も仇の悪魔を倒して、その後に地獄行き。
　どうやらアメリカではシーズン4が始まっているらしいので、ディーン兄貴も奇跡的に復活してしまうんだろうなぁ。この脈絡のなさはちょっと見たことがないので、シーズン4のDVDが少しだけ楽しみである。

追記　2011-05-30　評価は☆☆☆☆

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• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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