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ドラマ・チック・レイン No.10 『NHK ディープピープル』 [テレビ批評]

 三連休の初日は、天気予報どおりに雪が降った。犬なら喜んで庭を駆け回るのかもしれないが、ここまで寒いと本当に外出する気が失せる。しかも明日はPOG馬のダンスファンタジアがクイーンCに出走するので、頼むから代替競馬とかダート変更はしないでほしいなぁと思い、何十年かぶりにテルテル坊主を作ってみたりしていた。
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 TVはやはり面白くはないが、世事に疎くなるのは嫌なので、報道番組、特にNHKは見るようにしている。民放に比べてどの内容が優れているいうこともないが、好みの女子アナが結構いるというところと、金を払っているという点では優先順位が自然と高くなる。で、夕食を摂ったあとはNHKをつけっぱなしにしていたら、夜の10:00から「ディープピープル」という番組が始まった。
 出てきたのは、村田兆治と牛島和彦、佐々木主浩。あとでNHKのホームページを確認すると、その道のプロ3人によるトークバラエティらしい。で、この三人がそろえばテーマは間違いなくフォークボールである。
 俺は草野球では投手をやっていることもあり、このボールの難しさは知っているつもりだ。人差し指と中指で挟む握りがまずキツイのだが、ストレートと同じ軌道で手首を固定して投げる際の「ボールを抜く」という感覚をマスターしない限りただの棒球になる。指に挟む握り方のせいでボールは抜けにくくなるという矛盾をはらんでいて制球に難が出るし、でも極まったときは必ず打者を打ち取れるという意味でも本当に魔球と言って良い。
 稀代のフォークボーラーの話は3人ともに興味深かったのだが、その中でも村田兆治のエピソードが面白かった。現役当時、南海ホークスのヘッドコーチだった?ドン・ブレイザーが、三塁のコーチャーズボックスから、投球動作の際に村田投手の股下から僅かに見える指の握りでフォークボールかどうか判断して、打者に指笛で教えていたそうである。村田兆治はその対策のために、テークバックの短い瞬間に親指を支点にストレートの握りに変えて投げていたというから凄い。よくもボールを落とさなかったものである。
 そうなると当然決め球はノーサインなのだが、当時のキャッチャーの福澤の話がまた面白かった。防御率1位がかかっていたある試合で、終盤に決め球をホームランされた村田兆治が福澤捕手に一言こういったそうである。「何であんな球放らせたんだ!!!」 うーん、本物のプロフェッショナルは正気じゃ出来ないということらしいなぁ。
 ちなみにBGMでDeep Purpleの"Burn"や"Highway Star"が使われていたが、番組タイトルから連想したであろう、ただのオヤジギャグだ。今後もシリーズ化されて放送されるそうで、ちょっと楽しみである。
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