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ドラマ・チック・レイン No.8 『中央競馬ワイド中継』 [テレビ批評]

 競馬の血統評論家、栗山求さんのブログ経由で知ったのだが、関東UHF局で放送されている『中央競馬ワイド中継』が年内で打ち切りらしい。25年もの歴史があり、俺のようなメインレース以外の馬券も買う競馬ファンにとっては、お昼から準メインまでのTV中継はまさに「砂漠のオアシス」だった。
 この番組を見始めたのが大体15年くらい前だったろうか、当時から専門紙の予想家や血統評論家、ラジオNIKKEIやラジオたんぱのアナウンサーなどの出演者によって構成されていて、ただレースを実況するのではなく、競馬の面白さや奥深さみたいなものを教えてもらい大変勉強になったし、ローカルのU局放送と思えないほどの骨太な番組だったと思う。
 JRAの発表を見ると、年明け早々からBSでの競馬番組がスタートされるとのことだが、キャストを見るとお笑い芸人やグラビアアイドルが名を連ねていて本当にガッカリだ。個別の出演者に対して文句があるわけではなく、競馬番組に対する考え方の「底の浅さ」みたいなものがバレバレなのが嫌なだけである。例えば、某民放の競馬番組のバカバカしさには正直呆れていて、放送している側の芸能人が馬券当たったとか自慢しているTVの向こう側にはハズレ馬券を持っている競馬ファンもいるわけだが、彼らにはそういったデリカシーの欠片もないわけだ。
 新番組が奇跡的に良い番組になる可能性もゼロではない。だから放送を見てから判断したいとは思うけど、25年の経験と歴史をそのままBSに移行しても良かったのではないか。グリーンチャンネルへの避難も考えないといけないと思うと少し憂鬱になるな…。
 さて、今日の放送では長い歴史を振り返る貴重な映像を見ることができた。松本憲二さんのパンチの効いた髪型、アベコーさんが馬とプール調教で勝負などは思わず笑ってしまったし、俺が放送を見始めた頃のアシスタントの北野あづささんや今でも出演されている宮嶋千佳子さんなどは本当に懐かしい。個人的には新種牡馬レビューというコーナーで、血統評論家の山野浩一さんの放送を見ると、「今年も新馬戦始まったな。」と、競馬のシーズンの移ろいを感じたものだった。
 『中央競馬ワイド中継』の出演者、関係者の皆様、長い間本当にお疲れさまでした。
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